円転の理

合気道の技円転の理
入身一足の理
・合気道の技は、常に安定した正三角四面体の構えから発し、しかもその動きには円転の理と入身の理を関連させることによって無理のない合理的な動作が生ずる
「押さば廻れ、引かば廻りつつ入れ」
・廻るということと引くということとは大きな相違がある
円転の理
自己の右足又は左足、あるいは体全体が中心となって、相手にその動きを及ぼすこと 合気道技法の表現を一つの独楽にたとえるならば、この独楽の回転によって描く各点の軌跡が、 完全な球体となって来る時の動きが捌きの極地

・その動きが静止したときに、独楽のように不安定なものであってはいけない。それ故、合気道の構えを側面から見るならば、物理学でいう正三角形四面体、俗に言うピラミッド型の ような安定性がなければならない
図1 安定性

・このような安定した態勢でくるくる回る場合、それはちょうど台風の目が移動しつつ諸々に様々な自然の猛威を振るうように、あらゆるものを吸収する求心力と、遠くへはねとばす 遠心力が交互に作用して、合気道の動きの偉大さを表現するものとなる

「型取り内回り入り身投げ」足運び

自己を中心に、三度転じてえんを描きながら相手を導く → 合気道のすべての技が、多かれ少なかれ円転の理を用いている
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「合気道技法」 復刻版 植芝吉祥丸著 植芝盛平監修