入身一足の理

合気道の技円転の理
入身一足の理

入身

入身
彼我相対した場合、相手の動きの線を外してそれとすれ違う形に相手の死角に入る動き
・動く2つの者がすれ違った場合、そこに生じた速力(関係速力)が両者の速力の和となりる
・合気道の技法では、人と人がすれ違う、その関係速力を巧みに利用して相手を制するやり方が、丸く転位する柔らかな動きの中に見いだされ、それによって技に一層の激しさを加えている
・半身に構えて相手が正面からまともに来る打ち、突き、蹴り等に対してそのまともの線をはずして相手の力を捌きつつ、その側面に入る

一足

一足
統一された心身で自己の一を一歩転位または前進すること
実際の技法では一歩ではなく、すり足で数歩ないしそれ以上の距離を前進し、相手の側面に入る

入身一足

・自己が入身の態勢で一歩相手の側面に早く強く入ること
・そこに生ずる相対関係の力により、それほど自己のちからを使わずとも、相手の進む力を逆用して加撃し、それにより相手に致命的打撃を与えることができる
・合気道では、この入身に入るということが、あらゆる面で円転と表裏互いに作用
「合気道技法」 復刻版 植芝吉祥丸著 植芝盛平監修